FPメディカルパートナー

はじめまして。FPメディカルパートナー株式会社代表の鴫原克彦と申します。
私は地方銀行に8年間勤務後、会計事務所業界に転職し、主に開業医の先生方を担当する中で多くのことを学ばせていただきました。クリニックの新規開業支援や医療法人設立支援、事業承継や相続なども数多く経験させていただき、とても大きなやりがいを感じながら仕事をさせていただきました。これまで関わらせていただいた先生方には改めて感謝申し上げます。
数多くの開業医の先生方をサポートする中で、強く感じたことがあります。それは、地域医療は開業医の先生方の経営努力と、自分や家族のプライベートを犠牲にすることの上に成り立っているという現実です。お昼休みもほとんど取れずに朝から晩まで診療を続けている先生（当然、関連業者との打ち合わせがあれば時間外の夜に及びます）、在宅医療に携わり24時間いつ電話が鳴るかわからない先生、クリニックは簡単に休みにできないという理由でお子様の学校行事にはほとんど参加できていない先生がいまだ多数いらっしゃいます。働き方改革が叫ばれる現代社会で、勤務医の先生はまだしも、開業医の先生方だけ完全に蚊帳の外になっていると感じます。
開業医の先生は稼ぎ過ぎだと批判される意見もございますが、高すぎる税金に悩まされ、過重労働で疲弊しながらも、引退できずに70代を過ぎても現役で頑張っておられる先生方が数多くおります。当然、仮にお金はあったとしても使う時間がありません。そして忙しすぎて相続対策も手付かずの結果、先生に万が一のことがあった際に家族で争いが起きたり、突然の閉院となってしまうことが起きています。
また、医院経営においては、度重なる診療報酬改定による減収、医療DX化に伴う設備投資、そして人口減少の中での人材確保の難しさなど、課題が山積みです。このような厳しい経営環境の中で、開業医の先生はプレイングマネジャーとして診療と経営両方を担う必要があり、これもストレスと肉体的疲弊の原因になっています。